SZ Express により、ニッチなガジェットや電子部品を、プロのトレーダー価格で購入できます。本格的な個人輸入支援サイトです。
新鮮グッズをお届けいたします。台灣からマンゴーとライチの日本への直送サービスも始めました。
ソリューション画像
 アコードのVoIP 専門ページ
 ハイパワーWiFi専門ページ
 湯けむり泉遊会
 南国台湾楽園生活
 悠遊村
 AT COM
 伝説の名機AT-323の記事
 12VOIPのページ
 IP PBX UsersのFB Page
ホームCPO日記
CPO日記
CPO日記:70
2010年01月27日
AWP520を使っています。MINI-100 IP-PBX との相性もバッチリで、内線番号をオフィス内はもちろん、よく行く温泉レストランで無線LAN完備の場所でも快適に使えます。

今までは携帯に特定内線から転送していました。安いとはいっても、転送の度に費用が発生していたのが、今度は完全にフリーです。

固定型の電話と比べても、ほとんどの機能は搭載されている。SIPサーバーの登録は一箇所しかできませんが、私の場合はMINI-100 の内線として、登録されさえいれば、まったく不便は感じません。

保留、転送、3者通話もでき、ハンドフリー通話もできますので、静かな環境であれば、複数人同時に電話会議ができます。

低価格なので、ブラウザーまでは搭載されていません。したがって、スターバックスなどの、ホットスポットで、ウエブで認証をするような場所では残念ながら利用できません。

2009年12月27日

最近日本の通販サイトで、Gsky-Link のWiFi アダプタ、GS-27USBの偽物本物の情報が入り乱れていますが、小生のコメントとしては、下記のようになります。

もともとは、小生の友人であり、台湾の華僑でアメリカで博士号を取った、Dr. Leeという人がの立ち上げたプロジェクトなのですが、これの製品化したときに、かかわった会社がArgtekということのようです。しかし、Argtek では、GS-27USBの型番のモデルはウエブページに表記がありません。おそらく、ODMプロダクトとして、GS-27USB を中国や中東向けに販売する会社から受注したものと思われます。

製造元として、Gsky-Linkとありますが、この会社は台湾が本社であるにもかかわらず、台湾でのリプレゼンテーションがほとんどありません。Websiteは

www.gsky-link.com

なのですが、住所も電話番号もありません。電話番号のあるのが、唯一ドバイのAl Basera Trading Fzcoという代理店の番号だけという、奇妙な会社です。ちなみに、Argtekのドバイオフィスも同じ電話番号です。ここからもArgtekとGsky-Linkの関係は深いということがわかります。また、Gsky-Link Taiwan へ連絡して確かめたことは、中東と中国は総代理があると言っていました。おそらく先のAl Basera Trading Fzcoがその総代理店のひとつであろうと思われます。

中国のコンタクト先は、Gsky-Link China として、WuFengとあります。こちらは、五峰と中国語で書きますが、gsky-linkのホームページにも明記されているのと同時に、WuFengのホームページにも、http://www.gsky-link.com  がオフィシャルなページであり、製造メーカは、www.gsky-wufeng.com つまりWuFeng (五峰) であると主張しています。工場は、昆山で、Gsky-linkから正規にライセンスされて製造されているとあります。

さて、ここからが奇妙なことなのですが、Gsky-Link の英文ページには、正規品はMade In Taiwan で台湾からのみ出荷されている記載されています。香港や中国から出荷されているのは、すべて偽物であるとしています。

WuFeng (五峰) のほうでは、2009年4月以降は、当製品はすべて、中国で生産されているので、Made In Taiwan が表示されるはずがないとしています。 Made in Taiwan のついた製品は偽物だとしています。偽物の見分け方なども詳細に説明しています。特に名指しで、Comfast 社、中国名で、卡皇という会社が、模造品をつくっていると主張しています。なお、Comfast社は、同じような製品を別な形のものも作っていますが、中の基板は、GS-27USBの基板を模造したとしています。

http://www.gsky-wufeng.com/sm.html



ここからは小生の分析ですが、IT産業の台湾中国の関係は、台湾で研究開発され、台湾企業の中国工場で製造されるスキームが一般化しています。Asusにしても、Foxconにしても、量産工場はすべて中国です。物価や人件費の高い台湾では、一部の工業用PCや、液晶などのハイテク素材産業を除いては、コストがまったく合いません。大きい市場の中国で生産し、中国市場に投入し、また再輸出して、世界市場をアクセスするのが、ここ十年間以上続いてきました。

そういう意味で、GS-27USBも台湾で当初開発、製造され、それが中国へ生産移管されたとしても納得いくことです。

また、このような、背景もあります。台湾では、中国の共産党政府に対して極端なアレルギーが一般市民に深く根付いており、Made In China の製品を極力排除しようという動きも大きいです。これはユニクロや100円ショップで中国製品を普通に受け入れている日本の消費者とは、レベルが違います。コストや性能以前の問題で、つまり、無条件に毛嫌いしているのです。おそらく、Made In China製品が最も苦戦している地域がこの、台湾なのでしょう。チベットもmade in Chinaは避けているかもしれませんが、すでにチベットは中国に併合されているようなものですから、それら製品を区別することは、事実上不可能です。

したがって、GSKY-LINKが台湾において、自社の製品を、Made in Taiwan が本物だ、と主張したくなる理由は、最もであると思います。

Made in China製品を、Made in Taiwan 製品とする方法は二つあります。

ひとつは、原産地の偽装です。食品や農産物の偽装は台湾でもよく問題になっています。中国製を台湾製と偽っていて、その成分などが有毒だったということは、よくニュースに成っています。しかし、コンピュータやその周辺装置は、それほど、規制がきつくなく。製品が輸入されたあとに、Made in China を Made in Taiwan にすり替えることは、さほど難しくありません。箱をかえたり、銘板を変更したりするのです。

もうひとつの方法は、半完成品で、中国から輸入して、それを、台湾で最終組み立てして、台湾製造としてしまうことです。セミノックダウン 或いはSKDと呼ぶ方法です。これは、グレーであるが、合法です。問題は、コストがややアップしてしまうことです。

しかし、GSKY-LINK のオフィシャルの声明で、Made In Chinaはすべて偽物で、香港や深センから出荷されるものは、すべて偽物だと断定しているのは、ちょっと行き過ぎのような気がします。特にこの声明を日本の皆様へ、としているのは、不思議です。日本の販社からの圧力か要請があったと思われます。

小生の分析でも確かに、GSKY-LINK Chinaの立ち位置である、 WuFeng (五峰) 製造の製品が本物とすると、明らかにアンテナや基板が異なる "偽物" が中国には数多く存在します。深センの賽格という、電子商場は、秋葉原の百倍くらい大きな (サイズも、商売規模も) ところなのですが、ここには、ホンモノもニセモノも混在して出回っています。同じ店でも、最初のロットはホンモノだったが、2回目からはニセモノだったということもありました。ここでいうニセモノとは、先に述べたWufengのホームページで説明してあるものです。

WuFeng で出荷している、GS-27USBは、Made in China と記載された化粧箱で、本体の銘板は、Made In China が貼られています。Made in Taiwan と印刷された箱は、当初台湾で作られたモノを中国で印刷したため、そのままになっていますが、そこにMade in China の小さなステッカを貼ってあるのです。そういう意味では原産地を偽装でなく、正直に明記してあると言えます。価値からいうと中国でも台湾製のほうが、品質がよく、価格も高めというのが、一般的な認識です。そこをWuFengは敢えてMade in China として勝負したようです。

ご存知のように、Made in ChinaとしてのGS-27-USBは爆発的に中国で売れています。先の賽格でも、まず勧めるのが GS-27USBです。おそらくWuFeng 自身もこんなに売れるとは思っていなかったのでしょう。

さて、ホンモノとニセモノの論議ですが、すべての GS-27USBは、台湾と中国の法的規制を満たしていません。つまり、日本の

技術基準適合証明

に相当する、認定はとられていません。これはいわゆるホンモノ、ニセモノともにです。だから、台湾や中国で、GS-27USBを購入しても正規の領収書 (中華圏では統一発票とよばれる)がもら得ない可能性が大であって、企業などが、正規採用するのが難しい製品です。また、上場しているような、家電量販店でも、販売はしてくれません。

つまり、台湾と中国のどちらでも大手を振って販売できるものでは無いということです。中東など一部の地域を除きこのような大出力な、データ通信設備は利用できる地域が限られると思われます。

中国でブレークしたのは、それが貧乏学生や、反政府運動家などの、ニッチな市場があったためで、それらの市場が大人口の中国では、日本に比べると途轍もなく大きかったわけです。

こういう背景では、どちらがホンモノかニセモノかの議論はまったく無意味でしょう。知的所有権においても、デザイン権、商標権を所有権者が強く主張しなければどちらがホンモノか、という認定はできません。先に述べた理由で、おそらくそのような主張は、できないのでしょう。

ソフトウエアやドライバーに関しては、クリアです。ドライバーはチップがRealtekの純正品であれば、堂々とRealtekのドライバーが利用できます。これは、中国で売られている怪しい携帯電話機がソフトは Mediatekのようなチップメーカーがライセンス供給しているのと同じです。BackTrack 3は、GNUに基づくフリーライセンスのもので、ほぼ、問題が無いと言えます。

結論からいうと、ホンモノ、ニセモノも同じ回路で、同じ基板。違うのは製造技術、CRなどの部品の品質、アンテナの構造、品質管理などが、製品造りに反映され、性能や品質、耐久性に影響がでます。Made in Taiwan とMade in China のどちらがいいかなどの議論はまったく無意味です。

小生の分析では、WuFengのもの, また、それを中国から出荷している

SZ Express のもの

などは問題ないと判断しています。



 

2009年12月05日

Sipphoneは、Gizomoのサービス名のほうが有名なのですが、同社はskypeキラーとして、フリーのSIPベースのソフトフォンを無料配布し、ユーザー数を伸ばしたのはご存知の通りですが、先月11月にGoogle に買収されてしまいました。

GoogleのGoogleVoice プロジェクトにチームは合流し、Googleのボイス部門の開発を加速させるとのことです。

大手のFWD、Stanaphoneもすでに解散したり、買収されたり、同様にフリーのアカウントの発行は止めてしまいました。

一方、新規のITSPも次から次へと登場している。このような状況ですと、ITSPのアカウント、つまり、SIPアドレスを公開してビジネスに使うのは一抹の不安がありますね。

やはり、ENUM番号、DDIの番号がメタル回線なしに、今後も使われていることでしょう。ITSPの役割は、ターミネーション用のレート、簡単にいうと各国のPTSN料金よりも格段に安い通話料金を提供することと、Inbound用のPSTN番号(DDI番号)をやはり、リーズナブルの価格で提供することにつきるようです。

企業は自社のIPPBXを持ち、ITSPが先に述べたように、サービスが中止になった場合には、別なITSPにシームレスに乗り換えられるような態勢をもたないと行けないということでしょう。

SZ Express も、Gizomoを前提とした使い方などを説明してきましたが、今後は別なITSPを引き合いにしないといけなくなりました。

そんなわけで、探し出したのが、Localphoneという英国を本拠にしているITSPです。数週間テストしてきましたが、音声の品質もいいし、安定性もよろしいようです。なにより、通話料金が格段に安いのが一番良いです。例えば日本の固定電話と携帯への通話料金が1分あたり、それぞれ、2.5セントと14.7 セントです。この円高で、割安感はより一層大きくなりますね。

Use Localphone for Your Japan Calling Card

Loalphone を使うと国際電話料金がどれだけ安くなるかのシミュリーションをしてみました。その詳細の結果は以下にあります。

 

 

2009年10月21日

日本では、出版物やネットでの言論の自由は当たり前なのですが、中国では、日本と同じようにはいきません。特に政府を批判したり、台湾やチベット、ウイグル自治区の独立を煽るような記事は絶対に御法度。

同国ではサイバーポリスが何万人も日夜ネット上を巡回し、不法活動を監視しています。自宅のネット、会社のネットでは、自由な発言は危険すぎてできないという事情があります。インターネットカフェでもIDの確認や監視カメラにより、同様に自由な書き込みやメールのやり取りもできないのです。

こんな中国なので、他人のネット経由でメールをやり取りしたり、掲示板に書き込んだりすることが必要悪のひとつになりつつあります。VPNやプロキシ経由など他にも方法はあるのですが、

GSKYのwifi アダプター

は高出力で半径数百メートルのESSIDを拾い出し、付属のWEP解析ツールを使えば簡単に他人のネットにただ乗りできるというわけです。

利用されたネット所有者はいい迷惑ですが、大体において標的にされるのは、企業の安定した高速なネットです。中国では企業向けのADSLと個人向けのADSLでは価格も違いますが、品質もかなり違います。

こんな事もあり、中国では

GSKY-LinkのUSB WIFIアダプター

や、高利得のアンテナが爆発的に売れているのです。

2009年08月21日

MINI100を実際に運用開始して1ヶ月以上たちました。日本や米国からの電話はお客様も、また、弊社も国際電話料金が不要になり、大変便利になりました。

私の机の上には、VP5000 IP電話機が3台と、AT530 IP電話機が1台置いてあります。通常はこんなに電話機は要りませんが、いろいろと実験を兼ねているので、このようになっています。

内線番号はいつも使う番号が一つで、皆に告知してある番号と、実験用にさらに二つの内線を用意しています。いつも使う番号にかかってきた場合、私が不在の場合、つまり、席にいない場合、携帯に転送するようにしています。この設定のオンオフは、管理者がウエブでやってもいいのですが、電話機自体で、*xx (xx は数字) などとダイヤルすると、設定できます。

この転送は、国内の固定回線でもいいのですが、ITSP (インターネット電話サービスプロバイダー)の回線を使うと、国内の固定から携帯への通話料金より、さらに安い料金で転送できます。

従来のPBXでは、携帯への転送もできないことはなかったのでしょうが、初期設定が結構面倒のはずです。IP PBX では、いとも簡単に、ブラウザーだけでできてしまいます。

Asterisk は転送機能がしっかりしているので、例えば、私が台北オフィスの社外にいるとして、携帯に電話が転送されてきたとします。その通話を別な社内のスタッフに転送したいときは、通話中に、# (ポンドキーとか井桁と呼びます)を押し、内線番号を押すと、社内(といっても、グループ全体の社内なので、中国オフィスでもいいです)の担当者へ転送できてしまいます。

つまり、台北の路上を歩いている、私は、日本からの電話を受けて、それを、中国のスタッフへ転送したわけです。お客様の都内の市内通話料金以外にかかったお金は、IP PBXから、私の携帯にかかった料金、すなわち1分間10円だけです。

実際の使用例を記事にまとめましたので、参照ください。

http://blog.akkord.com/blog/index.php?itemid=220

2009年07月17日
アスタリスクに代表されるIP PBXが実用範囲に入ってきました。オーストラリアのオープン IP PBX プロジェクトなどにより、アプライアンスレベルの、つまり、一般PC を使わない専用機が市場に投入されて、価格がかなりこなれてきました。

SZ Express の運用母体のAkkord International 社でも長期間の試験期間を経て、社内でのアスタリスク運用に踏み切りました。

その結果、こんな事が可能になりました。

1. 内線の一元化が可能になります。この意味は分かりにくいかも知れませんが、本社、海外支社、また、バーチャル支店(無人だが、電話番号だけ設置してある)との間を同一システムで連結でき、内線はどの国からでも相互に利用できることになります。

弊社の場合、東京、中国シンセン、台湾台北、米国ワシントン州にローカルの固定電話番号を用意し、それらが同じ1台のMINI-100 IP PBX へ接続されています。内線番号は中国と台北のスタッフのIP電話機やソフトフォーン、そして、携帯転送用へと割り振られています。

2. IP電話を持っていれば、地球上どこへでも(インターネットがある限り)内線がつながりますので、自宅や出張先のホテルへ内線通話ができます。IP電話機はハードのみならず、ノートパソコンや携帯(スマートフォン)にインストールできるソフトフォーン(X-LiteやZoiper)も同じ役割を果たします。

お客様へはいちいち出張先の連絡先などを通知する必要がなくなるので、ビジネスチャンスを逃がしません。

内線電話から外部につまり、IP-PBXの外線に掛けた電話 (外線発信) には、通常と同じCaller ID (発信者番号)が表示できます。つまり休暇先のバリ島のホテルから、千代田区のお客様に電話しても、受信者であるお客様の電話機または携帯には、弊社の東京の発信者番号が表示されます。(*1)

3. 弊社の社員が社外にいるときには、外線から受けた通話を、任意の携帯に転送するのが簡単になりました。その転送費用もITSP (*2) を利用できるので、一般の地域電話会社のものよりも格安。携帯で受け取った通話を他の社員へ、さらに転送するのも可能です。例えば#を押して、転送モードにし、転送先の内線をダイヤルします。

4. 弊社のお客様など掛ける側にとっても、国内電話料金で、結果的に海外にいる弊社の担当者へ電話が通じることになり、とても経済的になります。お客様は国際電話の利用が不要になります。

5. IVR(*3)とボイスメールが利用できます。日本では航空会社の予約システムや外資系の会社以外ではあまりなじみがありませんが、海外ではIVRによる自動応答の会社は増えています。IVRは24時間365日働いてくれますので、サービス産業の場合などには、効果が期待できます。ボイスメールは、IP電話機自体で聞く事もできますが、指定のメールアドレスへ音声ファイルで配信されますので、社外にいる時でもPCや携帯のメールで内容を聞くことができます。その場合、Quick Timeなどのプレイヤーソフトが必要です。

6. 最近は電話の内線の配線よりもLANの配線のほうが普及しているオフィスも少なくないと思います。

IP電話システムによる内線用の電話機の増設は、LAN の配線があれば自分たちで簡単にできます。従来のPBX+内線の配線は専用の工事会社へ依頼せざるを得ず、バカ高い工賃を取られたものですが、それらがLANの工事費だけですみます。

PBXの内部設定も従来は電話工事会社の稼ぎ頭だったのですが、IP PBX にすると、管理者がパソコンのブラウザーで、分かりやすいGUIの上で内線の増設、リンググループの設定、オペレータの設定、IVR の内容変更などを即座にすることができます。

7. とにかく、社内全体の通話費用が削減できます。理由は、海外支店間の通話が無料になること、各国の取引先や仕入れ先に対して、一番安い回線か、現地の地域固定回線で、かけることができる、などによります。


以上のようなことが、3万円程度の投資(IPPBXとゲートウエー)で可能になってしまうのです。

(*1) Caller ID (発信者通知) は、ITSPにより通知できる場合とできない場合があります。日本のアジルフォンの場合は、03か06の番号を取得でき、その番号が発信者通知として相手に表示できるようにすることもできます。

(*2) ITSP
Internet Telephony Service Provider. インターネット上で利用できる電話通話サービスを提供する会社。一般的に従来の電話会社、例えばKDDIなどより、格段に安い料金でサービスを提供する。

(*3) IVR
Interactive Voice Response。音声自動応答装置。Asterisk の場合はデジタルの音声ファイル(GSMフォーマットなど)を利用して、受付の応答、ボイスメールのプロンプト(ガイド)などに利用している。
2009年06月04日
今や世界で第2のIT関連の展示会とコンファレンスに位置するComputex Taipeiが開催されています。

今年はCULV Notebook、Wimax、ATOMベースNetbook 関連の新製品がキーワードでしょう。

地味ではありますが、地道にのびているのが、Digital Signage、平面パネル用の大型、小型のタッチパネルといったところでしょうか。

この時期はIT業界のみならず、台北の観光業界、サービス業界、タクシーなども海外からの訪問者のためビジネスが潤います。

各会場の入り口には、手を消毒するためのアルコールスプレーが用意されていますが使っている人は極僅かです。
2009年04月15日
この時期は展示会がこの華南地区でいろいろ開催されています。私も香港を中心に動き回っています。

HK Electronics Fair、同時開催のInternational ICT Expo、Honkong International Lighting Fairが香港の灣仔の香港会議展覧中心で、シンセンでは、Hightech Fair (高技会)が、香港のもうひとつの大きな展示会場のAsia World Expoでは、China Sourcing Fairが、広州市では、Canton Fair (昔は広州交易会と呼ばれていました)と言った具合です。いずれも中国本土、香港、台湾の製品をソーシングするには重要な展示会です。今年は台湾の春の電子展が取りやめになったので、台湾の業者の多くもこちらで展示しています。

Asia World Expo会場はHK airportに隣接していますから、香港市内からアクセスするには、Airport Expressという高速鉄道が便利です。

なんと、この車両の一部はWiFiでインターネットが利用できるようになっています。 PCCWというプロバイダーのサービスですが、プリペイドカードまたはクレジットカードでログインします。クレジットカードの場合は登録自体もいきなりできます。
2009年04月02日
デジタルサイネージという言葉が一般化してきました。デジタル広告のことで、一般的にはLCDやプラズマのフラットパネルが用いられた広告看板のことを指します。昔はLEDの電光掲示板やテレビモニターが使われていたのが、最近のフラットパネルの普及と低価格化で、普及に弾みがついたものです。

欧米はポスターの張り替え、印刷などへ高い人件費を払うよりも、設備の初期投資が高くともROI (リターンオブインベストメント)が短期で実現するとあって、特に欧米の空港や地下鉄駅などの公共の場所で広く使われ始めています。昨年完成したロンドンヒースロー空港の新ターミナルでは、100% がデジタルシナージになり、従来の紙ポスター、ライトボックス(内照式看板)が一掃されました。

ネットワーク対応のシステムはコンテンツの入れ変え、配信、リアルタイム性に優れており、緊急放送にも素早く対応できます。ショッピングセンターでの時間帯や天候、顧客層の変化に対する最適なコンテンツの対応など、きめ細かいコンテンツ配信も可能です。

技術的ポイントは、メンテコストがかからず、安定したメディアプレイヤーのハードと、ネットを使ったイージーなオペレーションが可能なコンテンツマネージメントシステムです。このあたりは、PC (X86など)とは違った設計ポリシーが要求されますが、逆に標準化がまったく進んでいません。著作権や隣接著作権などの法定枠組みの中でも位置づけも明確に確定していません。

デジタルコンテンツとしては、MPEG2, PMEG4やフラッシュが画像として利用されていますが、リアルタイムのコンテンツとして、RSSやHTML技術も利用されています。ストリーミングなどでのリアルタイム配信も取り込まれる場合もあります。

いずれにしても、台湾中国韓国などのアジア勢が供給元となって頑張っています。
2009年03月27日
台北市の北部、北投区の行義路は温泉ストリート。SZ Expressの運営会社のAkkord International の台北支社はそこにありますが、徒歩10分以内に温泉付きカフェレストランが多数あり、我々はランチミーティングなどで良く利用しています。

いろいろな温泉と、工夫を凝らしたメニューで、顧客の取り込みを計らなければならないのは、何処も同じです。今日紹介するのは、椰林(Palm Trees Hot Spring Restaurant) で、ここの特長は、午後1時から5時までが、アフタヌーンティータイムで、210台湾元 (約611円)で温泉入浴券、飲み物、ケーキがセットになっているもの。なかなかお得です。

さらに特筆すべきことに、無線LANが使い放題なのです。実は今も一風呂浴びた後、企画書をここのオープンカフェで書いているのです。なかなか、良い空気と落ち着いた雰囲気で仕事が捗ります。

会社の電話もIP電話化したので、こちらでパソコンで受けられます。

この記事も合間をみて、書いているのです。
2009年03月20日
大中華圏で話題の山寨機(サンツァイチ)を見学してきました。本来ノーブランドであるはずなのですが、中国現地で売られているのは林檎のマークとかが、バッチリついています。

このiPhoneのようなスマートフォーンは、GUIやマルチタッチなどは本物そっくり。デジカメの性能などは本物を上回るほど。本物にはないスタイラスペンも付属しています。

山寨機は、Nokia, Motorola など著名な携帯の最新型が1−2ヶ月遅れで登場しますが。バリエーションもいろいろと凝っています。

例えば、本来iPhoneでは電池交換ができないのが、できるようになっているモデルがあったり、デュアルSIM対応機があったりといった具合です。

これらはソフトはデッドコピーでなく、別物のチップで別なOS (WIndiows MobileやLinux) でルックアンドフィールだけ真似ているようで、それなりに開発には苦労しているようです。チップは台湾のMediatekなど汎用の携帯用チップがよく使われているようです。

価格も本物の1/2から1/5で買えてしまいます。

写真は本物(左)と山寨機(右)を並べてみたものです。
2009年03月11日
日本ではIT関連の用語は英語をカタカナに直した外来語が多く使われていますが、大中華圏でも外来語を使うケースも多いです。電脳、上網(On Line)などのように、中文に直された用語も多いのですが、英語のまま使われている用語もあります。

固有名詞の場合と、英語のままの方が短くて発音し易い場合に、そのケースが多いようです。ただ中華圏特有の英語の訛があるので、ちょっと慣れないと分かりにくいです。

例えばXP。これは、中文に変換しようがないのでしょう。書くとXPとなりますが、発音だけは、チャーピー、となります。

HD。これは、ハードディスクのことですが、発音はハーディー、となります。

極めつけは、LCDとLED。 Lの発音がエロに近くなるので、LCDはエロシーデー。LEDはエロイーデー、となり、ちょっとビックリします。
2009年03月05日
欧米のオフィスで良く見かけるのが、各人のデスクの上にあるフォトフレーム。家族や彼女(彼氏)の写真を飾っておくのは至極、普通のことのようです。

最近のデジタルテクノロジーとLCDの低価格化のために、フォトフレームもデジタル化され、写真だけでなく、スライドショーや動画までも再生できるようになり、ちょっとした映画などは、このフォトフレームで見れるようになりました。

もっと進化したのは、インターネット接続ができ、PicasaやFlickerなどのフォトアルバムサイトを閲覧できるというものです。

最近では、電話やスカイプができるのも開発しているということで、春の香港エレクトロニクスショーあたりには、お目にかかれるのでしょう。
2009年02月15日
旧正月から3週間ほど経つと台北は桜の季節となります。平地はあまり見かけませんが、陽明山や北投の山間部には良く見かけます。SZ Expressの運営会社のAkkord International の台湾支店も山の中腹にありますが、庭には3本の桜の木があります。

3本はなぜか、開花時期、満開時期がみな異なります。すでに2本は満開で、残りの1本はこれから満開になります。

台湾の桜は一般的に日本のようにソメイヨシノではなく、緋寒桜と呼ばれる種類で、濃い紅色です。
2009年01月19日
台湾では1月18日という旧正月休み突入まで1週間となったタイミングで政府は消費券を給付開始しました。これは日本の定額給付金と同じ考えですが、日本より一足早く実行したものです。

国民党のバラマキ、公的賄賂などと、陰口をたたかれながらも、一般の人々は赤ちゃんから年寄りまで一人当たりNT3,600(日本円で9,700円相当)の買い物券を喜んで手にするわけです。

これに当て込んだデパート、レストラン、旅行社などのサービス業は消費券で商品を購入すると特別割り引き可能だとか、NT3,600でNT7,200相当の買い物ができる、など、様々な特典で客の呼び込みを計っております。

台湾にいる外国人はどうか、というと、居留権があって、台湾国籍の配偶者がいる場合には該当しますが、そうでない場合、つまり配偶者も外国籍の場合や、独身者の場合は該当しません。

残念ながら、私の場合も該当しません。同じ税金をはらっているのに非常に不公平だと感じます。

ちなみにSZ Express も消費券は扱っておりません。
2008年12月12日
待望のiPhoneは、12/13つまり、明日から中華電信から販売が開始されます。価格体系が様々なプランがあります。本体価格、データ通信と通話の月額の組み合わせの他、iPhone 8G, 16Gの組み合わせもあります。例えば、通話料とデータ通信が少ない人向けのiPhone 8Gだと、月額が503元で、本体が18,900元。データが無制限使い放題で、通話料金も月額1,789元のコースだと、トータルの月額は2,549元で、iPhone8Gの本体価格は0元となります。いずれも2年が最低契約期間です。

しかし、保証金などが前者の場合は、4,000元取られるし、後者の場合はなんと24,000元も取られます。これは契約時に必要です。

トータルな金額の分割、即ちクレジットカードで24回払いも可能ですが、海外のカードには対応していないので、外国人にはちょっと辛いものがあります。

懸案のSIMLOCKですが、これだけは、中華圏のキャリアだけあって、最初からSIMLOCKはされていません。
2008年11月18日
日本を含む各国でApple iPhoneが発売されて久しいのですが、台湾と中国は取り残されていました。中文入力などの問題に手こずっていたのでしょうか?

ここに来て、台湾の通信キャリアの最大手、中華電信がAppleとiPhoneの販売の契約を完了して、この年末に販売を開始するという、かなり確度の高い噂が聞こえだしました。

台湾や中国のキャリアが販売するときはぜひSIM LOCKを外してほしいです。この二つの地域をかけずり回るビジネスマンがすごく多いので、SIMLOCKなどしたら、絶対にヒンシュクモノでしょう。

この地域ではSIMLOCKは時代錯誤です。香港のiPhoneも最初からSIMLOCKは外れています。

Vivo(威寳) というキャリアなどはダブルSIM Cardを最初から推しだしています。かなり積極的で、このお陰で携帯サービスのシェアがグンと伸びました。
2008年10月30日
今日マレーシアにいる、EfiXの開発責任者と話しました。EFiXの将来のロードマップとしては、ファームのアップデートなどで現状の改良はされるが、残念ながらノートパソコン用のEFiXは期待できないようです。

これは技術的な問題でなく、政策的なものです。なぜなら、EFiXはアップル社との共存を目指す商品であり、アップルが現在見限っているデスクトップ分野に注力するとのことです。ノートパソコン用を作れば売れる事は間違いないですが、それはアップル社のビジネスと真っ向からぶつかることです。

もしノート用製品を出すとすると、超小型のノートなど、アップル社がやりそうもない機種に限定していく可能性も示唆していました。

このデバイスを市場に出し、それをユーザがインストールするというビジネスモデルはまったく法的な問題もなく、エンドユーザライセンスに限っていても、アップルのサポートが受けられなくなるだけの問題であるとしています。

したがって、EFiXのもっとも避けるモデルは、これを内蔵したPCをマッククローンとして販売することで、これは絶対に彼等もしないし、またディストリビューターや販売店もこれを内蔵したモデルを販売することは絶対に避けるべきだとしています。私もこの考えには全く賛同します。

法的にどうこう言うよりも、アップル社との棲み分けができるかどうかが争点になります。もし共存できない相手なら、アップルは資金力に物を言わせて、たとえ法的論争では無理であっても、他の方法で相手をつぶすでしょう。私の過去のアップル社との係争でも、それは明らかだと言えます。そのうち、この昔話を日記かブログで書きましょう。
2008年10月26日
10月は昔から秋の展示会のシーズン。私が最初に台湾に行こうと思ったきっかけは、台湾の電子業界が伸びる予感がしたからです。そして、台湾のエレクトロニクスショーにひとりで訪問しました。1978年頃だったと思いますが、そのころは台湾のエレクトロニクス業界はまだ始まったばかり。学校の体育館のような会場 (台湾プラスチック本社の裏の臨時会場だったと記憶します)に百社にも満たないブースだけだったと思います。その時に会った友人はいまでもつき合っています。

その頃は香港がオーディオ製品などのコンシューマー商品の輸出基地となっており、台湾がそれに追従していた形です。中国は文化大革命のさなかで、それどころでなく、天津甘栗などが、主な輸出アイテムでした。

現在は、世界の工場としての役割は中国がメインですが、それをうまく利用しているのは、FOXCONなどの台湾企業で相変わらす元気です。

話しが逸れてしまいましたが、その台湾エレクトロニクスショーが、現在は、Taitronicsと呼ばれています。毎年同時期に、香港のHonkong Electronicsと、Asian Sources が前身である、Global Sources の主催する、China Sourcing Fairが香港で開催されています。中国でも、長い歴史のある、広州フェアー (Canton Fairとか広州交易会とも呼ばれています) がやはり、ほぼ同時期に開かれるなど、大変忙しい時期となっています。

私は今回、これら殆どを周り、新製品を探したり、旧友会ったりと忙しかったのですが、体がもたなかったので、広州フェアーだけはパスしました。

これらの展示会で見つけた商品なども積極的にこのSZ Express で紹介していきます。なかなか面白い製品がありますよ。



2008年09月25日
MACのハード上でWindows を動かす方法は、AppleがBoot Campを正規採用したり、サードパーティー性のバーチャンルマシンなど、いくつかありましたが、今回のEFiX は、全く逆。いわゆるWindows PC、X86 インテルベース (AMDはサポート外) のハード上で、OSX Leopardをパッチなしでリテール版のDVDからインストールできるものです。

開発はドイツと台湾のチーム。以前、私が20年前に、台湾で、Mac Clone (JonathanというMac Plusコンパチを、Akkord Technology社から販売) のプロジェクトに関わったときのことを思い出します。そのときも米国、台湾、ドイツ、ブラジルのメンバーでチームを構成しました。ドイツ人って、こういうのがすきなんですね。Apple II コンパチの時もBasisのMedFlyという製品がドイツにありました。